リーダーズ・リレートーク【江南市・犬山市・岩倉市・大口町・扶桑町】
(更新)

1983年に江南市で創業した「耕和住宅」。二代目となる伊藤誠二社長は、大手工務店での過酷な現場監督時代を経て地元へ戻り、4年前に先代から「代表取締役」という重責を正式に引き継ぎました。アピタ江南西店のすぐ近くに拠点を構え、独自の「後払いスタイル」を貫きながら、新たな時代を切り拓くその覚悟と哲学に迫りました。

アピタ江南西店すぐのショールーム兼事務所

この看板が目印

入口を入ると開放的な吹き抜け空間
ーー伊藤社長のキャリアの出発点は大手工務店だったそうですが、当初は葛藤もあったとお聞きしました。
ええ、実は最初からすべてがうまくいっていたわけではありません。当時は自分の理想と現実のギャップに悩み、退職を考えたこともありました。 そんな時、ある先輩が私にこう言ったんです。「やめるなら、一度現場監督を本気でやってからにしろ。やめるのはそれからでも遅くない」。 その一言に背中を押されて現場に出たことが、私の人生を大きく変えました。実際に家が形になっていく過程を目の当たりにし、職人さんたちと汗を流す中で、「自分は『つくる』という工程にこそ、一生を捧げたい」と心から思えるようになった。あの時の先輩の言葉がなければ、今の私はなかったかもしれません。
ーー4年前に正式に社長職を引き継がれました。心境に変化はありましたか?
一番の変化は、「すべての責任は自分が負う」という逃げ場のない覚悟です。代表になった瞬間、資金繰りから社員の生活、お客様への一軒一軒の責任まで、すべてが重圧として自分にのしかかってきました。周りからの呼ばれ方も「先代の息子さん」から「伊藤社長」へと変わりました。その目線の変化を肌で感じたとき、「これからは自分の責任でこの会社を守り抜き、この街の未来を耕すんだ」というスイッチが完全に入ったのを覚えています。
ーー今の建築業界は変化が激しいですが、どのように対応されていますか?
「小さな地元の工務店だから、情報は古いんじゃないか」と思われがちですが、私はむしろ逆だと思っています。小規模だからこそ、最新の情報に対してフットワーク軽く動ける。 私は、住宅業界の潮流や最新の技術、法改正などについては常にアンテナを張り、学び続けています。「昨日までの常識」が通用しなくなるスピードが速いからこそ、プロとして最新の情報にキャッチアップし続けることは義務だと考えています。
その学びは、直接「施工品質」に反映させています。構造の安全性はもちろん、第三者の検査機関による検査を導入し、品質保証を徹底する。お客様の安心感を守るために、中身は常に業界の最先端でありたい。そのための勉強は惜しみません。
私たちは「耕して和をつくる」という名の通り、土地の選定から設計、施工、メンテナンスまでワンストップでサポートしています。
事業の約7割を占めるメイン事業です。許容応力度計算の構造計算に基づき、地震に強く断熱性能の高い住まいを提案。第三者機関の検査を標準化し、目に見えない部分の品質を担保しています。
耐震補強や断熱改修を行い、「現代の基準」に引き上げ、より⻑く大切に住み続けていただくためにそれぞれのご家族様とお話しながら工事内容を決め、工事を進めてまいります。 網戸の張り替えや樋交換や水栓の交換などの困りごとにもスピーディーに対応します。
建築士の視点で「どんな家が建つか」を判断できるのが強みです。注文住宅用の土地探しから、相続に伴う不動産相談、地域特有の農地活用まで幅広く対応しています。
住宅で培った技術を活かし、地元の店舗や事業所の設計・施工も手がけ、地域経済の活性化に貢献しています。
ーー新築が6~7割を占める中で、アフターフォローについても大切にされていますね。
私たちは絶対に「売りっぱなし」にはしません。地域密着で実直に仕事をしているからこそ、建てたあとのフォローこそが本番だと思っています。 江南の街を歩いていて、お客様とどこで会っても普通に挨拶ができ、笑顔で立ち話ができる。そんな関係性でいられる仕事をしたいんです。「耕和住宅さんに頼んでよかった、ありがとう」と言っていただけること、そして次世代のお子さんの家づくりまで声をかけていただけることが、私たちにとって最高の喜びです。
ーー「耕和住宅」という社名には、どのような想いが込められているのでしょうか。
社名には「耕す」と「和」という二つの言葉が入っています。これは、「土地を活かし、建物と繋げることで、穏やかな暮らしの和を広げていく」という想いを表しています。 定期的にワークショップやマルシェを開催していますので、家づくりだけでなく、誰もが気軽に立ち寄れる「地域の拠点」になっていきたいです。




地域の方に「桧のベビーベッド」を無料で貸し出し
ーー最後に、新しく挑戦しようとしている方へメッセージをお願いします。
大切にしているのは「自分の芯をしっかり持つ」ことです。そこを曲げずに、泥臭くてもコツコツとチャレンジし続けてみてください。本気で取り組んでいれば、必ず周りが応援してくれるようになります。夢があるなら、ぜひ恐れずにチャレンジしてほしい。その熱量が、必ず誰かの力になり、自分の道を作っていくはずです。
伊藤社長のお話から感じたのは、「逃げない」という強い意志と、経営者としての飽くなき探究心でした。常に最新の情報を学び、最高品質の「構造」を追求する。その裏側にあるのは、地元の人の暮らしを本気で守りたいという情熱です。アピタ近くの「住まいの相談室」には、江南の未来を耕し続ける、誠実なリーダーがいました。
取材:まいぷれ江南 編集長 尾花英隆

施工事例

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先日開催されたマルシェの様子

先日開催されたマルシェの様子
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

【リーダーズ・リレートーク Vol.4】 看板から「空間」へ。創業60年、華やかな舞台の裏側を支える職人魂。 株式会社滝工芸 滝富夫氏

【リーダーズ・リレートーク Vol.3】「信頼を、カタチに。」地域に根ざし、笑顔の連鎖を創る。 株式会社耕和住宅 代表取締役 伊藤 誠二氏

【リーダーズリレートーク Vol.2】 「家を直す」のは、その先の「人生」を守るため。 株式会社マナベース 代表取締役 菱川 学氏