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Vol.28 犬山×小牧の地域コラボ!「ブルーベリーポケット」と「どらカフェ三幸」が挑んだ極上手作りの「ブルーベリーどら焼き」開発秘話
(更新)
地域で愛される魅力的な人やモノを取材する「編集部が行く!」。今回は、犬山市の観光農園「ブルーベリーポケット」代表・松井里枝氏と、小牧市のグルテンフリーどら焼き専門店「Dora Café 三幸(どらカフェさんこう)」代表・野村実希氏をお迎えしました。
地元の魅力がギュッと詰まった至高のコラボ商品「ブルーベリーどら焼き」の誕生秘話や、並々ならぬ素材へのこだわり、開発での苦労について、まいぷれ江南編集長がたっぷりとお話を伺いました!
始まりは「地域の縁」とお土産品への想い
編集長:まずは今回、ブルーベリーポケットさんが「どらカフェ三幸」さんにどら焼きの開発を依頼されたきっかけから教えていただけますか?
松井(ブルーベリーポケット):元々は飛騨高山の和菓子屋さんからブルーベリーどら焼きを仕入れて販売していたんです。ただ、距離があるため送料などコストがかさむことや、農園に来ていただいたお客様に気軽にお買い求めいただける「オリジナルのお土産品」を作りたいという思いがあり、近くでお願いできるお店を探していました。
そんな折、愛知県の6次産業化サポート事業でアドバイザーを務める中村昭典さん(#imolabo 店主)と出会ったんです。中村さんが大のどら焼き好きで、「小牧に『どらカフェ三幸』というすごく美味しいお店があるから一度食べてみて」と勧められて伺いました。実際に食べてみたら、これまでのどら焼きのイメージが覆されるほど美味しくて!中村さんにも仲介していただき、野村さんへ直接ご相談させていただいたのが始まりです。
野村(どらカフェ三幸):お話をいただいた時は本当にありがたかったですね。直接ご相談をいただき、ぜひ一緒においしいものを作りたいとお受けしました。
小麦アレルギーの父への想いから生まれた「究極のグルテンフリー生地」
編集長:野村さんのどら焼きは、皮の美味しさと食感がすごく特徴的ですよね。
野村:ありがとうございます。うちの生地は米粉、もち粉、大豆粉を使用しています。どら焼きの試作を重ねていた時期に、私の父が大人になってから突然小麦アレルギーを発症したんです。「大人でも発症する人がこんなにいるんだ」と気づき、小麦粉なしでのどら焼き作りに挑戦しました。
最初は試作のつもりでしたが、作ってみたら想像以上に美味しく、「もっと改良すればすごい生地ができるのでは」と追求して辿り着いたのが今の皮です。
編集長:ふわっとしながらも「もちっ」としていて本当に美味しいです。米粉特有のパサつきは一切感じませんね。
野村:そうなんです。米粉は工夫しないとパサつきが出てしまうので、豆乳ヨーグルトや蜂蜜などを加えて、しっとり感を最大限に出しています。防腐剤などの余計な添加物を一切入れていないため、常温保存では翌日までの賞味期限となりますが(※冷凍保存で約1ヶ月)、美味しさと安全性を最優先にしています。
編集長:あと、どら焼きの形状も独特ですよね。上の皮と下の皮が後ろ側で繋がっていて、具材を優しく包み込むような形になっています。
野村:よく気づいてくださいました!上と下の皮が繋がっているのも、うちのどら焼きの大きな特長なんです。この独特な形状できれいに生地を出して繋げるために、生地を絞り出す機械の「口金(くちがね)」を特注で内側に傾けて設置しているんですよ。
絶妙な旨みを引き出す「クリームチーズ」とブルーベリーの相性美
編集長:今回の「ブルーベリーどら焼き」の具体的なオーダーやこだわりについて教えてください。
松井:とにかく「ブルーベリーを食べたい人が、ブルーベリーの味わいを全力で堪能してほしい」という一心で作りました!野村さんには「添加物を少なくすること」「納得のいくものを作っていただくこと」、現場でのコスト面のご相談をさせていただきました。使用するブルーベリーは、農園で摘み残した完熟果実を有効利用し、そのまま冷凍してお渡ししています。
ブルーベリーの粒感やプチッとした食感を楽しめるよう、ジャムにして混ぜ込むだけでなく、果実そのものを上に3粒乗せて均等に味わえる工夫もしています。
野村:実物をみていただくと分かるのですが、クリームチーズにブルーベリーを混ぜ込んでいます。
今回一番苦労したのが「クリームチーズの冷凍と解凍」ですね。通常、クリームチーズは冷凍・解凍を行うと水分が分離して味が落ちてしまいます。特にうちで使っているものは添加物が少ないため食感が変わりやすいんです。そこで、じゃがいもやトウモロコシ由来の「トレハロース」をチーズに混ぜ込む工夫を施しました。これにより、解凍時にも水分が逃げず、なめらかな食感と美味しさをキープできるようになりました。
また、砂糖は白砂糖ではなく「きび砂糖」を使用し、甘さ控えめで後味がすっきりと上品に抜けるよう仕上げています。
職人の技と愛がつまった極上どら焼き、いよいよお届け!
編集長:コロンとしたフォルムから溢れんばかりのきれいな紫色のクリームチーズが覗いていて、見た目のインパクトも抜群ですね!生地にはブルーベリーポケットさんのロゴの焼き印も押されていて、特別感があります。おすすめの食べ方はありますか?
松井:冷蔵庫で3時間ほど置くと半解凍でアイスのように楽しめますが、しっかり解凍して、なめらかなクリームチーズとブルーベリーの酸味が絶妙に調和した状態で食べていただくのが一番おすすめです!
編集長:今後の販売予定について教えてください。
松井:ブルーベリー好きな方はもちろん、小麦アレルギーの方や体にやさしいスイーツを求めている方など、多くの方に味わっていただきたいです。販売はイベント等のマルシェや、11月頃からはネット通販(ECサイト)でも順次スタート予定です。ぜひ各種イベントやネット通販でチェックしてみてください!
【Column】コラボのキーマン・中村昭典氏の挑戦「#imolabo 店主」
今回のコラボを引き合わせたアドバイザーの中村昭典氏自身も、食の地域課題解決に向けた革新的な「6次産業化」を手掛ける注目の人物です。
中村昭典氏は、経営学者、編集者、そして農業起業家で、リクルートでの編集長職や大学教授職を経て、現在は愛知県江南市を拠点に耕作放棄地を活用した農業の6次産業化に取り組まれています。
耕作放棄地の再活用と栽培:江南市などの耕作放棄地を開墾し、無農薬・無肥料による自然農法でサツマイモ「紅はるか」を自ら栽培。
先進的な実績:誰でも農業で「100万円を稼げるパッケージ」の確立を目指す取り組みは評価が高く、食の持続可能性を評価する賞(FOOD SHIFT セレクション最優秀賞)を受賞するなど大きな話題を呼んでいます。
地域の生産者・技術者・アドバイザーが手を携えることで、愛知・尾張エリアから新しい「食の可能性」が次々と生まれています!
ここまでの取材を終えて(まいぷれ江南 編集部より)
農園の完熟ブルーベリーの美味しさをそのまま届けたい松井さんの情熱と、アレルギー配慮と美味しさを妥協なく追求する野村さんの職人技。そして地域を繋ぐアドバイザー・中村さんの存在。お互いのこだわりと信頼関係があったからこそ生まれた、至高の逸品でした。
犬山と小牧、商圏を越えて江南にも広がる「美味しいご縁」がつないだ特別な「ブルーベリーどら焼き」。見かけた際はぜひ手に取ってみてください!
[取材協力店舗情報]ブルーベリーポケット
「もっと楽しく、もっと笑顔に」をモットーに、樹上で熟した甘く大きな完熟ブルーベリーを育てる観光農園。徹底した肥料・水分管理と農薬に頼らず育てる約50種類のブルーベリー狩りや生果実の直売を行っているほか、新感覚スイーツ「畑のアイス」や今回の「ブルーベリーどら焼き」など魅力的な加工品も展開しています。
住所:犬山市楽田大円2-60
電話番号:090-7682-4550
アクセス:名阪小牧インターから約10分/名古屋高速小牧北インターから北東へ約8分(小牧工科高等学校付近)
公式WEB:https://blueberry-poket.com/

ブルーベリーポケット
ブルーベリー農園
主婦がゼロから始めた犬山市のブルーベリー農園
犬山市楽田大円2-60
【編集部が行く!続編】グルテンフリーどら焼きの先にある“福”を届ける!「Dora Café 三幸」オーナー野村実希氏インタビュー
「ブルーベリーどら焼き」開発秘話に続き、コラボのお相手である小牧市の人気店「Dora Café 三幸(どらカフェさんこう)」を詳しくご紹介!
スタイリッシュな外観と心地よいカフェスペースを備え、連日多くのファンで賑わう同店。オーナーの野村実希氏に、お店を立ち上げた意外な経緯や、どら焼き・ドリンクに込められた並々ならぬこだわり、そしてこれからの店舗運営のリアルについて、まいぷれ江南編集長がたっぷりとお話を伺いました!
地域のご縁と「スタッフみんなで守る」ために辿り着いたどら焼き
編集長:まずは、どのような経緯でここ小牧の地に「Dora Café 三幸」をオープンされたのか教えていただけますか?
野村:もともと私の父が創業した会社で、2019年に江南市の「ブラッスリー三幸」というお店を引き継いで営業していたんです。その後、現在この小牧の店舗があった場所で「珈琲の時代屋(MG珈琲)」を運営されていた会社の会長さんとご縁があり、「ここを引き継がないか」とお話をいただきました。
その際、「これまでここで働いていたスタッフさんもそのまま引き継ぐこと」が条件だったんです。それなら、新しい店舗で「みんなで一緒に手を取り合って作っていけるメニューは何か?」を模索したのが全ての始まりでした。
編集長:そこからなぜ「どら焼き」に行き着いたのでしょうか?
野村:最初は夜間営業をせず、スタッフみんなが無理なく働けるものを探して、餃子など様々なジャンルの展示会にも足を運びました。そんな中で、ものすごく美味しいあんこを作れる機械と出会ったんです。「この機械で美味しいあんこが作れるなら和菓子、それならテイクアウトもイートインもできるどら焼きがいいのでは!」と一気に方向性が決まりました。試行錯誤を経て、2021年12月に「Dora Café 三幸」としてスタートしました。
白砂糖不使用・グルテンフリー!食べた人に“福”が届く至高のこだわり
編集長:お店のホームページを拝見すると、素材や製法へのこだわりが徹底されていますよね。改めてどら焼きの特徴を教えていただけますか?
野村:一番のこだわりは、どなたでも安心してお召し上がりいただける「白砂糖不使用」かつ「完全グルテンフリー」であることです。生地には小麦粉を一切使わず、米粉・もち粉・大豆粉を独自配合して「ふわっ・もちっ」とした食感に仕上げています。
また、餡には北海道産の小豆ときび砂糖を使用し、糖度40度のやさしい甘さに抑えています。あんこが苦手な方でもパクパク食べられる上品な味わいです。さらに、どら焼きには毎朝ひとつずつ手作業で、願いを込めて「福」を運ぶフクロウのオリジナルキャラクター「サンちゃん」の焼き印を押しているんですよ。食べた人に幸せや福が届くようにという思いを込めています。
【オーナーおすすめ!】1日1時間だけの特別体験「朝限定・焼きたてどら焼き」
編集長:野村さんが「これだけは絶対に食べてほしい!」という一番のおすすめはどれでしょうか?
野村:一番のおすすめは、開店から午前11時までの1時間限定でご提供している「朝限定・焼きたてどら焼き」です!
職人がその場で一枚ずつ焼き上げるできたての皮は、香ばしさとふわふわ感が全く違います。この最高の状態と口どけはテイクアウトでは味わえない、イートインスペースでしか体験できない特別などら焼きなんです。
編集長:午前中の1時間だけしか出会えない贅沢な味ですね!
バラエティ豊かな常時9種類のラインナップ&テイクアウトの裏技
編集長:店頭には「朝限定」のほかにも常時9種類の魅力的などら焼きが並んでいますよね。
野村:はい!お持ち帰りや日常のおやつとして、お客様のお好みに合わせて楽しめるラインナップをご用意しています。
・福どら(プレーン):小豆本来の風味ときび砂糖のやさしい甘さをシンプルに味わえる看板商品です。
・生どら:自慢の粒あんにあっさりとした豆乳生クリームをあわせた一番人気の組み合わせです。
・西尾の抹茶どら:愛知県西尾産の豊かな抹茶の香りとほろ苦さが餡の甘みと絶妙にマッチします。
・クリームチーズどら:コクのあるクリームチーズと自家製餡の甘じょっぱさがクセになる一品です。
・チョコクリームどら:まろやかなチョコクリームを挟み、お子様にも大人気の洋風どら焼きです。
・ピーナッツクリームどら:香ばしいピーナッツの風味と粒感が楽しめるコク深いメニューです。
・モンブランどら焼き:ラム酒を効かせた濃厚なマロンクリームを使用し、ほぼ高級ケーキのような満足感があります。(あんこ不使用)※期間限定商品
・季節限定どら焼き:旬の素材を使ったその時期だけの味わいです。
・どら焼きの皮だけ:こだわり抜いた生地の「ふわもち」食感をそのまま味わえるシンプルで根強いファンが多いメニューです。
編集長:あらかじめあんこが入っていない洋風メニューもあるんですね。
野村:そうなんです!「ピーナッツクリーム」や「モンブラン」のほか、他のお好きなクリーム系メニューでもご希望があれば「あんこ抜き」でお作りすることもできます。
ちなみに、「どら焼きの皮だけ」をご自宅に持ち帰って、ベーコンや目玉焼き、マヨネーズやブラックペッパーを挟んで食べると甘じょっぱくてすごく美味しいんですよ!お店のメニューには出していませんが、テイクアウトで楽しむ裏技としておすすめです。
どら焼きを引き立てる「伊勢茶」と、体にやさしい「あずき茶」のこだわり
編集長:カフェスペースでいただいたお茶とコーヒーもすごく美味しかったです。ドリンクへのこだわりも教えてください。
野村:ありがとうございます!お茶は希少な「伊勢茶」をご提供しています。一般的なお茶とは蒸し工程が異なり、どら焼きのやさしい甘さに驚くほどマッチするんです。
また、小豆の香ばしい風味とやさしい口当たりが特徴の「あずき茶」も大人気です。ノンカフェインで身体に嬉しい成分がたっぷり含まれているので、カフェで飲まれた後にティーバッグをご自宅用やお土産として買っていかれるお客様も多いですね。
ちなみに、パフェなどの冷たいメニューには、江南市の人気店「小さなパフェ屋さん」から特別に仕入れた絶品アイスを使用しています!
時代の変化にあわせた店舗づくりと、新たな「グルテンフリーパン」への挑戦
編集長:カフェスペースの雰囲気も落ち着いていて素敵ですが、お店の運営面で意識されている変化はありますか?
野村:実は今年に入ってからカフェの席数をあえて減らし、イートインスペースをコンパクトに縮小しました。そのぶん百貨店の催事場やスーパーなどへの「外販(卸・催事)」にも力を入れ、より多くの方に認知していただけるよう幅を広げています。
編集長:時代の変化に合わせて柔軟にお店を進化させているのですね。今後に向けた新しい取り組みなどはありますか?
野村:実は今、小麦アレルギーの方にもパンの美味しさを届けたくて「グルテンフリーのベーグル(パン)」を開発中なんです!お味はすごく美味しく出来上がったのですが、日持ち(賞味期限)の菌検査などを慎重に進めている段階です。完成したらまずは卸メインで展開しつつ、店舗でも日にち限定・数量限定で販売する予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!
編集長:美味しいどら焼きとあたたかい接客の裏には、地域のご縁やスタッフへの深い想い、そして絶え間ない挑戦があったのですね。野村さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!
取材を終えて(まいぷれ江南編集部より)
「誰でも安心して食べられるグルテンフリー」「スタッフみんなで温かいお店を作る」という野村代表の優しい想いから生まれた「Dora Café 三幸」。
1枚ずつ丁寧に焼かれたどら焼きと、こだわりの伊勢茶・あずき茶を味わう時間は格別です。自分へのご褒美にはもちろん、大切な人への“福を届けるお土産”として、ぜひ足を運んでみてください!
[店舗情報]Dora Café 三幸(どらカフェさんこう)
住所:小牧市三ツ渕1692
電話番号:0568-75-2520
営業時間:カフェ 10:00~16:30(L.O.) / テイクアウト 10:00~17:00
※「朝限定・焼きたてどら焼き」は10:00~11:00の1時間限定!
定休日:年中無休
駐車場:あり(広々とした駐車スペース完備)
公式WEB:https://doracafe-sanko.com/
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。