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Vol.15 地域の未来を照らす「でららぶ♡竹プロジェクト」【扶桑町】

更新)

自然と人をつなぐ手づくりの灯り

扶桑町を主に活動拠点としているボランティア団体「でららぶ♡竹プロジェクト」を取材させていただいた。単なる工作イベントを企画しているのではなく、子どもたちにとっての貴重な体験、大人たちにとっての第二の居場所、そして地域を繋ぐコミュニティの場として、竹を中心に広がる温かな活動が展開されていた。


このプロジェクトのきっかけは、町おこし組織である「 でららぶ♡FUSO」が企画した七夕イベント。ここで使用された竹が処分される際、この代表の篠田咲佳映氏が「使い終わった竹が欲しい」と申し出たのが始まり。竹林の伐採に連れられてきた小学生の男の子が「僕、竹を切ったことがないから楽しみ!」と目を輝かせていた姿が、活動の方向性を決定づけた。「学校では刃物を使う機会が減っている。非日常を体験させてあげたい」との思いが強まり、「でららぶ♡FUSO」メンバーで子ども向け体験型イベントとして、竹を活用するアイディアが動き出した。


竹を使ったあかり作品(竹ランタン)、竹スピーカー、竹木琴、竹風鈴、キーホルダーなどなど。機械電子に明るい人、デザインが得意な人、工作が好きな人、メンバーそれぞれの得意分野を活かして創作のアイデアが次々広がる。さまざまなカラーの老若男女が集い、自分のペースで楽しんでいる。


各種ワークショップを提供していて気付いたのは、子どもたちの中には結ぶ経験がなかったり、指先の力がなかったり、紙やすりで指を削ったりする子もいるということ。こうした体験をとおして指先の力や器用さを養う場としての意義を、メンバーは感じている。


使用する竹は、音の響きや太さ、しなやかさなどを見ながら何箇所かの竹林から選定。地域にはかつて竹林の手入れに悩んでいた住民も多く、「使ってくれるなら嬉しい」と喜ばれることも。この活動が、環境保全や放置竹林の有幼活用にもつながっている。


毎月の定例会は第一金曜日、「扶桑町いこいの家」などで開催されている。次回ワークショップの下準備のついでに新作の提案もあり、情報交換の場にもなっている。また、3の倍数月の定例会は一般の方も参加可能な工作体験会「竹ワーク会」が開催されている。世代、男女問わず参加できるのでぜひ覗いてもらいたい。


マルシェからのお誘いも多いが、「無理のない範囲で、楽しくやれることを続けていこう」というスタンスが、参加者たちの肩の力を抜き、活動を長く継続させる原動力になっている。


将来的には、町の文化祭や芸術祭に作品を出展し、地域の名物として認知されることが目標のひとつ。実際、過去には町の扶桑町制施行70周年記念イベントで大型の竹ランタン作品を展示した実績もあり、その美しさに多くの人が足を止めていたという。イベントの多くは昼間に開催されるため、竹ランタンの魅力を十分に伝えきれないのがとても残念である。


「誰でも参加できて、誰もが楽しめる」プロジェクト。地域の大人と子どもが世代を超えて協力し合いながら、目然素材である竹を通じてものづくり”と”人づくり”を実現している。手作りのぬくもりと、ひとつひとつの灯りに込められた思いが、今もゆっくりと地域に広がり続けている。これからも団体の活動に注目していきたい。

 

記事:まいぷれ江南 編集長 尾花英隆

 

団体でららぶ♡竹プロジェクト
代表篠田咲佳映
連絡先sakae08yukikazu@gmail.com
活動メンバー11人(メンバー随時募集中)
Instagramhttps://www.instagram.com/take_pro_derafuso/

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。